脱毛基礎知識
皮膚について
皮膚は、一般的に「表皮」「真皮」「皮下組織」の3つに分けられます。表皮皮膚の一番表面部分。外的刺激から皮膚を守る役割をしています。
厚さは平均0.2mmで防御、保護作用があります。
真皮皮膚の本体ともいえる部分。皮膚のハリ、弾力の源となっています。
厚さは平均2mmで、発汗により老廃物の排出を行うなど、新陳代謝をつかさどっています。
皮下組織網状組織と脂肪から成り立ち、皮膚とその下にある筋肉や骨との間のクッションとなり、外部からの衝撃をやわらげ、体温を一定に保つ役割があります。
毛と毛穴(毛孔)について
毛穴(毛孔)は皮膚(表皮)の窪んだ組織です。 毛穴は毛の成長とともに成長し、深部へと育っていきます。 つまり、いつも同じ状態で全ての毛穴が存在しているわけではなく、毛が最深部に到達していない状態では、毛穴は未完全です。 毛の周期に合わせ毛穴を成長させ、毛の抜け落ち(毛周期)とともにアポトーシス(細胞死)し、再び成長する過程を繰り返しています。 |
この図のように、毛の成長に合わせて 毛穴(毛孔)の深さが変化していきます。 |
毛は表皮から上の部分を「毛幹」、表皮より下の部分を「毛根」と呼びます。
毛根部分の一番下のふくらんだ部分は「毛球」といい、この先端部(毛穴の最下部)にある毛乳頭の毛母細胞が毛細血管から栄養を取り込んで、毛を作り上に押し上げ成長していきます。
つまり、毛乳頭の毛母部分が毛の発生や成長を司っているため、毛母細胞がある限り、いくら毛を抜いても次々と生えてきます。
こう書くと、毛母細胞のみを破壊すれば永久脱毛できるように思われますが、実際は、毛穴の底から毛穴全体の三分の二(およそ皮脂腺の下まで)が毛の発生に関わっている為、その部分全体の処理が必要なのです。
そして毛穴上部には、皮脂腺や汗腺といった組織があります。これらまで処理してしまうと、皮膚の天然のクリームが失われ、肌の乾燥や色素沈着を引き起こす心配があります。
技術力の高い永久脱毛師は、それら大切な組織を壊す事なく、安全・確実に永久脱毛を行います。
毛の発生部分だけを処理しますので、皮膚表面への影響はありません。
毛の周期について
毛には周期があります。頭髪の抜け毛は目にとまるので分かりやすいのですが、全身の毛も同じように抜け落ち、生え変わっています。
そして、全身どの部分も、表面に見えている毛は、その部分の全体毛量のごく一部です。
8ヶ月間全く自己処理をしなかった場合で、腋毛は約30〜35%、腕・脚は約15%程度が表面上で確認できるに過ぎません。
見えていない残りの毛は、徐々に表面に出てきて、また生え変わります。これを毛周期といいます。
ですから、見えている毛を処理しただけでは、施術箇所の全ての毛を永久脱毛したとはいえないのです。
どの箇所の処理も、ある程度の期間と回数が必要になります。
脱毛師の技術の差で永久脱毛率も変わってきます。
よりレベルの高い脱毛師の施術が、早期終了への近道ですね。